遠浅 | とあさ | 無人駅 | |
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勇払郡安平町遠浅 | ||
明治35年9月21日開業 | |||
標高13m | 128人 | ||
複線(相対式) | |||
長万部より152.9キロ 沼ノ端より8.9キロ |
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国道右7分セイコーマート | |||
2000.12.2下車 |
直線区間は沼ノ端で終わり,思い切り良く左へカーブを切る。千歳線との分岐はスケールの大きなもので,地図で見ると良くわかるが,車窓からはスケールが大きすぎてとらえ難いほどである。まず千歳線の上り線が右へ分かれるが,これは当初北海道鉄道の金山線が沼ノ端から鵡川方面に分岐していたことの名残で,千歳線が同じく北海道鉄道の路線として開業したことによる。千歳線の下り線はまだしばらく室蘭本線に沿うが,こちらは昭和44年の複線化に伴って建設された新しい線路。1998年7月に厚真まで開通した日高自動車道がオーバークロスし,ウトナイ湖畔の湿地帯をしばらく走ると,千歳線下り線が左に分かれ,さっき右に分かれた千歳線上り線がそれに引き寄せられるかのように頭上を越えていく。室蘭本線はそれらに動じることなくまっすぐに原野を突っ切る。室蘭本線は沼ノ端から非電化となるが,複線のがっちりした線路は,千歳線に負けず劣らず幹線の風格を漂わせている。
周辺はまったくの無人地帯で,送電線が横切るあたりで早来町に入り,まもなく遠浅に着く。
道道129号静川美沢線の踏切から遠浅方を望む
長いホームと室蘭本線共通タイプの駅舎がある。駅舎は荒れ気味だが,駅前には「飛雪百年」という開拓記念碑の建つ庭園があり,ナナカマドの木とも相まって,なかなか絵になる景色をつくりだしている。
遠浅は日本語の地名のようにも思われるが,アイヌ語のトアサム(沼の奥の意),またはトサム(沼ノ端の意)が転訛したものだという。開拓は明治20年代に始まり,水田も作られたが,土地がやせており,現在は主に酪農地帯となっている。
日本最古の木製サイロ。昭和5年の建造で産業遺産としても評価されている。敷地内にパークゴルフ場,ふれあい農園がある。奥の川にはサケが遡上するという。クリスマスのライトアップは風物詩。遠浅駅から3km。駅前国道を南に500m,右手踏切を渡り直進。(2005.4訪問)
自転車で約30分。遠浅駅前の西田商店に貸し自転車がある(1日300円)。往年の名馬が余生を送る。レストラン,売店あり。その他,駅北側の吉田牧場にはテンポイントの墓がある。(2005.4訪問)
千歳線の植苗駅までは約4km。途中には上の写真のような地平線まで続く室蘭本線の線路や,下の写真のようなのどかな牧場が広がるので,散策してみるのも楽しいかもしれない。ただ国道234号は交通量が多いにもかかわらず歩道がないので,歩きにくい。
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